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愛宕神社総本社参拝!京都愛宕山の登山ルートと共にご紹介

全国に約900社ある愛宕神社(あたごじんじゃ)

その総本社は、京都の愛宕山の山頂に鎮座しています。

標高924mの山頂に鎮座しているため、
いつか参拝したいと思いつつ、
なかなか訪れることができなかった京都の「愛宕さん」にやっと参拝してきました。

今回は、愛宕神社のご紹介はもちろん、
参拝登山ルートもあわせてご紹介します。

整備されているとはいえ、マジ登山なのでお出かけ前の準備が重要です!

愛宕神社総本社

京都愛宕山に鎮座している愛宕神社が、全国に約900社ある愛宕神社の総本社です。

781年に白雲寺として建立されたのが始まりで、明治時代に廃絶され、その後現在の神社となりました。

火伏せの神様としても知られ「火迺要慎(ひのようじん)」のお札が有名で、京都の料理屋さんや家の台所の良く張られています。

三歳までに参拝をすると、一生火事に遭わないといわれています。実際小さな子供連れの家族も多かったです。

また、毎年7月31日の夜から8月1日の早朝にかけてが執り行われる千日詣(せんにちまいり)の日に参拝すると、1000回参拝と同じ火伏の御利益があるといわれています。

愛宕神社参拝への道

愛宕山は、京都市の西側、嵐山の近くに位置する標高924mの山です。

最も上りやすく一般的な登山ルート「表参道」往復でも、清滝の登山口から愛宕山頂まで片道約2時間、往復約5時間はかかります。

京都の他の観光地のように気軽に参拝しようと考えていると、大変なことになるので注意してください。

愛宕山登山準備

以前は、愛宕山にはケーブルカーが通っていたそうですが、現在は廃止となっていて、登山口から登り始めたら自分の足で登って帰ってくるしかありません。

特に表参道コースは整備されていて、危険個所も少なく登山初心者でも登れる山ですが、服装を含め準備は十分して行きましょう。

服装

愛宕山に登るときの服装についてチェックしていきましょう。

まず足元は、トレッキングシューズやトレイルランシューズ、ランニングシューズなどがおすすめです。

スニーカーでも、靴底が減ってツルツルしていないものであれば大丈夫です。

月輪寺も参拝して周遊コースを考えている場合は、表参道のように整備はされていない山道を歩くことになるため、スニーカーよりはトレッキングシューズをおすすめします。

併せて、登山用の厚手の靴下を履くと、脚への衝撃を軽減してくれるので、足を痛めにくくなります。

  • 脱ぎ着しやすく収納しやすい服

愛宕山は標高924mあり、山頂と京都市街では冬季は10度以上もの気温差があり、冬以外でも山頂と市街地では5℃以上の温度差になります。

山頂は寒くなることを想定した服装で出かけましょう。

汗を吸収し逃がすドライ素材の下着、上着はTシャツやシャツ、そしてパンツがベストです。

夏場は、半袖や長袖のTシャツでも大丈夫です。

春秋は、ウィンドブレーカーを着ると調整しやすくて便利です。

夏以外は、フリースなどを持っておくと、脱ぎ着も楽で、収納もコンパクトにでき軽いので便利です。

防寒着には、ダウンジャケットやアンダータイツも必須アイテムです。

手袋やニット帽で体の末端を温めるのも寒さ対策には持って来いです。

  • 帽子

登山の時の防止には、色んな役目があります。

紫外線や直射日光を防ぎ、熱中症などの予防に役立つのはもちろんですし、

帽子をかぶることで、雨が降りだしても、多少の雨なら雨除けになり、雨が目に入ったり、視界の妨げになることもありません。

何より、帽子は頭部を守り怪我を防止する役割もあります。
山道で頭部や顔に枝や葉が直接当たるのを防げますし、落石があった場合も、帽子があるかないかで怪我のダメージ度合いも変わってきます。

持ち物

次に持ち物についてもチェックしていきましょう。

  • 登山用ザック

普通のリュックでも大丈夫ですが、
登山用ザックは胸や腰で固定し、揺れを抑える機能があるため疲れづらくなります。

  • 雨具

上下レインウェアを持っておくと安心です。

最低限、雨をはじく上衣は持っておきましょう。

清滝口から上には、お店などありません。

山頂には自販機はありますが、途中の給水のためお水は必須です。

  • 携帯食・ランチ

エネルギー切れにならないためにも、休憩をはさみながら食べられるおやつを持っておきましょう。

また、さきほども書いた通り、山頂や途中にお店などはありません。

午前中に上りだしても、途中お昼になるため、ほとんどの方が山頂付近で持参したランチを食べていました。

ゴミは持ち帰りが基本ですので、食べた後大きなゴミにならないお弁当など工夫すると良いでしょう。

愛宕神社登山、トイレはある?

愛宕山登山の際の注意事項です。

トイレ登り始めると、山頂までトイレはありません。

途中水分補給やエネルギー補給もしますし、登り始める前に必ずお手洗いを済ませて出発しましょう。

トイレの場所

阪急嵐山駅からバスで、清滝バス停まで移動される方は、阪急嵐山駅にトイレがあります。

ただし、阪急嵐山駅のトイレは改札を入った中にあるので、改札から出る前にトイレを済ませましょう。

清滝でバスを降りてすぐ、マイカーできた方は駐車場のすぐそばに、嵯峨清滝公衆トイレがあります。

このトイレを逃すと山頂までトイレはありません。

様式の綺麗なトイレでした。 

あとは、登り切った山頂の愛宕神社境内にバイオトイレがあります。

参拝やランチ休憩の後、トイレを済ませて下山しましょう。

愛宕神社参拝ご紹介

愛宕神社参拝の登山ルートは3つあります。

1)表参道

 最も道が整備されていて歩きやすいコースです。

 私たちが参拝した日は、表参道の往復で参拝されている方が多いようでした。

 ただし、せっかくなので月輪寺も参拝したいという方は、往路復路どちらかは別ルートを選ばないと月輪寺には行けません。

2)月輪寺参道

 愛宕神社と月輪寺(つきのわでら)の両方参拝する場合、

清滝口の表参道から登って、頂上付近の分岐点から月輪寺参道で下山するルートが一般的です。

3)大杉谷道

 表参道と月輪寺参道の間を通っているルートで、大杉谷道は私道です。

表参道から愛宕神社へ

今回は、清滝口の表参道から登って、月輪寺参道で下山のルートをご紹介します。

清滝バス停から出発

すぐに右手の少し上る道と左手の少し下る道の二手に道が分かれますが、今回は左手の少し下る道を進みました。

どちららに進んでも大丈夫ですが、登る前にトイレに行きたい方は、右手の少し上る道に進みましょう。

すこし歩くと清滝川の赤い橋が現れるので渡ります。

表参道の入口です。

表参道に入ると、ひたすら階段が続きます。

道は整備されてはいますが、ところどころ倒れた木があったりします。

登山コースは約4kmで、100mおきに40分の1~40まで、目安の看板が立っています。

看板にはちょっとした一言が書かれていて楽しめます。

茶屋跡の石碑がたっているこの側に東屋があり、荷物を下してゆっくり休憩ができるポイントです。

東屋だけではなく、少し広い場所などでも利用して、皆さん何度も休憩をとって登っていました。

5合目の東屋です。

ここから後60~80分と書かれて、嬉しいのか残念なのか複雑な気持ちになります。

5合目の東屋からほんの少し行くと、大木が倒れた跡があり山が開けています。

京都市街が一望できます。

お天気は良かったのですが、霞がかかっていますね。

ここら辺で少し緩やかな道が出てきますが、崖崩れがあったり、

木の根っこが張り出していたり、注意が必要です。

倒れて道をふさいでしまった大木を通れるように切っていました。

これでもかというくらい階段を上ります。

水尾別れ到着です!

この東屋では、人が多くて座って休憩できませんでした。

でも、東屋以外でも十分休憩を挟んで登ってきたので、大丈夫です。

ここまで来たら、愛宕神社まであともう少しです!

なんとなく、神社に近づいている雰囲気が漂う造りの階段になってきました!

「ご苦労さま!四十四丁目ガンバリ坂~」の看板が!

もう頑張るしかありません!

再び神社が遠ざかった気がしてしまう階段が続きます。

きっ!来ました!

黒門が見えてきました!

40分の40の看板には、「おつかれさまでした 神社まで300米」の文字が!

愛宕神社参拝

神社にたどり着くため、階段もうひと頑張りです。

ちなみに、復路の月輪寺参道へ向かう道が分かりにくいですが、

この階段の右手の道に進むと、月輪寺参道です。

階段上り初めにあるので目立ちにくい看板なのですが、写真右下あたりに写っている看板に案内図が書かれています。

常夜灯の飾り彫りが、かっこよかったのでアップで撮ってみましたww

鳥居に到着です!

鳥居を抜けて、さらにもう少し階段を上がると、やっと社殿です!

まずは、参拝させていただきました。

欄間や建物のあちこちに透かし彫りがあり見事でした。

回廊を奥に進むと、若宮社と奥宮社があります。

こちらは、社殿前の神明社(右)と熊野社(左)です。

なんと!

御朱印帳を忘れていったため、御朱印帳をいただきました。

こちらが御朱印です。

他にも何パターンか御朱印がありました。

参拝の後は、階段を降りたところにベンチが並んでいるので、そちらで持参したおにぎりなど、ランチタイムです。

山頂は、かなりの冷え込みプラス、登ってくるときには暑くて汗だくだったため、体が冷えて余計に寒く感じてしまいます。

できるだけお日様が当たる場所をキープして、持参した防寒着を着こんで休憩しましょう。

愛宕神社参拝登山口までのアクセス

住所:京都府京都市右京区嵯峨愛宕町1
電話番号:075-861-0658
アクセス:阪急嵐山駅バスターミナルより京都バスの清滝行に乗車「清滝」下車(所要時間約15分)
マイカー利用の方は清滝登山口「さくらや(青木駐車場)」あり(駐車料金要・台数に限りあり)

バスは、朝の便は1時間に何本かありますが、午後は多くて1時間に1本です。
時刻を確認してから予定を組みましょう。(京都バス時刻表はこちら

また、登山マップの確認も忘れずしておきましょう。
京都府警愛宕山登山安全マップは分かりやすいです。

服装や持ち物についてもご紹介しましたが、この1日だけのために色々と用意するのは悩むという方も多いと思います。

そんな時は、富士登山道具レンタル でレンタルしてお試ししてみるのも良いでしょう。

神社仏閣巡りをしていると、愛宕神社参拝だけではなく、他にも登山とまではいかなくても、ほぼ山登り状態になることは多くなります。

また、神社は気に囲まれているため、季節を問わず蚊の襲撃にあったり、気温差を感じる場所もたくさんあります。

そのため、山ウェアは持っておくと便利で、大活躍してくれます。

これを機に気に入ったものを手にしてみるのも良いのではないでしょうか?

登山・アウトドア用品と言えば「好日山荘」

品揃えも多くておすすめです。

登山の所要時間や山の日没などを考えるとなるべく早い時間に出発することをおすすめします。

ちなみに、この日の所要時間は6時間でした。

運動不足な上に、久々の山登りで膝は痛くなるし、

ゆっくりお風呂でほぐして寝たのに翌日の筋肉痛も半端なかったですww

登る前と後には、十分なストレッチを行いましょう!

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