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天龍寺の塔頭「宝厳院」の見どころ

こんにちは。

【夫婦でお参り】のHOKI & MIYUです。

今日もポチポチと、神社仏閣に関わる情報をお届けします。

京都の人気観光スポット嵐山に、宝厳院があります。

臨済宗大本山天龍寺の塔頭寺院のひとつで、通常非公開ですが春秋に特別公開されます。

宝厳院の見どころと言えば「獅子吼(ししく)の庭」で、美しい新緑や紅葉の名所として知られています。

今日は、宝厳院の春の特別拝観をご紹介します

宝厳院の歴史

宝厳院(ほうごんいん)は、室町時代・寛正2(1461)年、細川頼之(ほそかわよりゆき)の寄進により創建されました。

創建当初は、京都御所の辺りにあったそうです。

創建から6年後、応仁の乱により焼失していまします。

安土桃山時代・天正年間(1573 ~ 1591年)に、豊臣秀吉の援助により再建されました。

その後、明治時代の区画整理により立ち退きを余儀なくされ、移転先が決まるまでと言うことで、一時的に天龍寺境内にある弘源寺(こうげんじ)に引っ越しました。

そしてようやく現在の地に移転したのは、1994年、なんと平成に入ってからなのだそうです。

宝厳院「獅子吼の庭」

「獅子吼(ししく)の庭」は、夢窓国師の法孫、策彦禅師の作と言われています。

嵐山を借景とした回遊式庭園となっています。

この「獅子吼」とは「仏が説法する」と言う意味なのだそうです。

趣のある茅葺き屋根の山門です。

山門の左手で拝観受付を済ませ、ここから入場します。

山門を抜けた境内には、大きな庭園が広がっています。

無数の石が「苦海・苦しみ」、

その先にある三尊石が「釈迦如来(三尊)」を表しています。

また、左奥の岩組みが「登龍門」で、悟りを開くための努力は惜しんではならないという戒めを現していす。

秋は紅葉で有名なスポットですが、春から初夏にかけては新緑や苔が見事です!

もこもこの苔が、まるで山と谷のようです。

こちらは「碧岩」です。

2億年前の海底に堆積した微生物やプランクトンが水圧で圧縮されて出来た硬度の高い岩石で、パワーストーンのマニアがパワーを授かりに訪れるパワースポットとなっているそうです。

庭園中央に鎮座する大岩は、獅子が咆哮する様に見えることから「獅子岩」と呼ばれています。

獅子岩の裏手に「豊丸垣(ほうがんがき)」があります。

獅子吼の庭は、細い竹をつるした垣根が周辺を取り囲んでいます。

この垣根の構造は宝厳院特有のもので、「宝厳院垣(ほうごんいんがき)」と呼ばれているそうです。

庭園南側にある茶室「青嶂軒(せいしょうけん)」です。

南天の花が、かわいく風に揺れていました。

聞こえてくるのは、流れる水の音、風の音、鳥のさえずり、心地の良い空間でした。

獅子吼の庭の茶室・無畏庵では、眺めを楽しみながら抹茶を頂くこともできるのですが、拝観に訪れた時間は15時と少し遅かったため、茶室はすでに閉まっていました。

抹茶をいただきながらゆったりと過ごしたい方は、早めの拝観をおすすめします。

アクセス

京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町36

市バス「嵐山天龍寺前」下車徒歩5分ほど、JR山陰本線(嵯峨野線)「嵯峨嵐山駅」下車徒歩15分ほどです。

宝厳院のすぐ側には、「パンとエスプレッソと 嵐山庭園」があります。

築210年、京都府指定文化財の旧小林住宅を改装したカフェは、お庭も綺麗に手入れされていて、京都らしさを感じられますよ。

それでは、また。

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